静かなる名辞

pythonとプログラミングのこと


技術ブログを書く意味について考えてみる。250記事目なので。

はじめに

 当ブログが250記事に達したので、振り返りを書こうと思いました。

 といっても別に書くこともそれほどないので、ついでにこれから技術ブログを書こうと思っている人向けに、「なんのために書くのか」「書く意味あるのか」みたいなふわふわした話についても少し触れようと思います。たまにはいいやと思って。

 なお、ここでいう「技術ブログ」は「主にプログラミングなどをテーマとした、ノウハウや問題解決手順などを中心に記載しているブログ」のことです。機械工学とかで書いても技術ブログは技術ブログに違いないと思うのですが、あまり見かけないし、私もそれについて語れる知識はないので除外します。

当ブログの歴史

  • 2016年12月

 血迷って始める。

  • 2017年 3月

 飽きて放置。

  • 2018年 1月

 久しぶりにログインしたら想像よりはるかにPVが伸びていた(平日で200PVくらい)。
 書きたいネタがいくつか出てきたので、あと過去記事を「まとも」な内容に直す必要を感じたので、再開。

  • 2018年 4月

 あと数倍程度アクセスが伸びれば、広告で小遣いが稼げることに気づく(この時点で平日一日700PV程度)。

  • 2018年10~11月

 独自ドメインにしてグーグルの広告を首尾よく張り始める。

  • 2018年12月~2019年2月

 大学生の卒研追い込み特需などでアクセスが最盛期をむかえる。最高で一日2900PVくらい。

  • 2019年 3月~

 特需の終焉、グーグル検索のアルゴリズムアップデート、遅れてやってきた独自ドメイン化の副作用などによりPVが減少(平日一日1500PV前後)。
 やる気にむらが出てきて、一気にまとめて更新したり、数週間触らなかったりするようになる。

  • 2019年 6月~

 なんだかんだで平日の平均PVが2000強くらいまで回復したので、もう少し頑張ることにした(というかする。19日にもなって書く6月最初の記事がこれという時点で、察してください)。

感想

 割と気まぐれと成り行きで更新しているブログなので、あまり大げさな感慨みたいなものはないのですが、とりあえずやっていてよかったと思います。ブログのネタにするべく色々なことに挑戦して勉強できた側面もあるし、大した額ではないとはいえ広告でお金が降ってくるのもありがたい話です。

 大半の記事は去年くらいに書いたのですが、今見返すと「なんでこんながむしゃらにやっていたんだろう」という感じもします。そのときはそうするのが楽しかったから、としか言いようがないのだと思いますが、へんな感じです。

技術ブログを書く意味

 積極的に肯定できない感触。

  • 勉強になるとか転職活動に活かせるとかそういうメリットは結果論的に言えるだけで確実なことは言えないし、
  • やるならqiitaとかでやった方が孤独感がなくて楽しいはずだし*1
  • 広告? そんな儲かる訳ないじゃん(趣味をやると費やした時間の1/3くらいのコストがお金として戻ってくるくらいの感覚)

 じゃあなんでやるのかという話になりますが、

  • プログラミングの神に「私の真実の教えを述べ伝えよ」と言われた

 これはあり得る。私は神に会ったことないけど。

  • 世間に役立つ情報を提供しようという功名心、あるいは親切心

 長年やっている人はそういうところに帰着する可能性が高いと思います。

 功名心はわかりやすいと思いますが、親切心というのはべつに善行を積むのがどうこうという訳ではなく、普段からインターネットの情報に助けられている側面はたくさんあるので、フリーライドするのではなく多少は世界に貢献もしておこうということだと思います。そういう意味では、やりがいのある仕事をしている人はブログをやる可能性が低いかもしれません(仕事で世界に貢献できるので、わざわざインターネット社会に貢献しなくてもいい)。

 まあ、やる意味なんてよくわからないね、というのが率直なところです。タイトルを先に決めてから書いてるから、大した内容が思いつかなかった。ごめんなさい。

250記事書いてきて思う技術ブログをやる上で気をつけた方が良いこと

 このままだと内容が薄い記事になりそうだったので、一章追加しました。思いついた雑多なことを淡々と書いていきます。もし参考になれば幸いです。

読む人がいるか、読んだ人の役に立つのかも考える

 誰も読まない記事はあっても仕方ないし、読んでも役に立たない記事はゴミです。

 自分が詰まったところとか、自分にとってわかりづらかったところとかを書いて、同じようなことで問題を抱えている人がたどり着けるような検索性を確保しておく必要があります。記事のタイトル、本文、エラーの載せ方など、それなりにいろいろ気を配る必要があります(検索して1ページ目に出てくるサイトを手本にすればいい)。

どれぐらいニッチなテーマで書くのかを考える

 技術ブログに関しては、

  • 需要がたくさんあって、だけどみんなが同じようなネタのページをたくさんを書いているテーマ
  • 需要は少ないけど確実にあって、でもほとんど誰も書いていないテーマ

 の2つあると思っています。もちろん「需要がある割に書かれていないテーマ」は美味しいし「需要がないわりにたくさん書かれているテーマ」はまずい訳ですが、インターネットの無料記事といえども何らかの需給曲線があってある程度は均衡しているはずです。

 前者は初心者向けの入門サイトとか、著名言語・ライブラリの解説などが当てはまります。後者はニッチな言語だったりライブラリ、環境なんかに関する記事や、一つのエラーメッセージに絞って説明するといった記事です。

 で、みんなが書いているのと同じような内容を自分で書いても誰も幸せにならない可能性が高いので、普通は後者の方を狙った方が良いでしょう。

 ただし、以下の2点には注意してください。

  • 需要がたくさんあるジャンルで書いて、SEOとか頑張ってgoogle検索で上位表示されるようになると、アクセスが山ほど来ます。

 適切な処置を取るとお金に変換できます(広告貼っても良いし、フリーランスの人なら営業に使っても良いし)。でも効率よくやるのは難しい。

  • ニッチすぎるジャンルだと心が折れたりします。残念ながら、書き手には「一週間に1PVしかアクセスを集めない記事」の価値は認識できない可能性が高いです。

 毎週1人を確実に救っているとしてもです。だから、割り切ってまとまった需要のある記事(毎日アクセスがある程度には)を書くのも大切です。

収益化するのかしないのかも(そういう邪念が頭をよぎってしまった人は)考える

 最初から収益度外視でやる人は考えなくて良いのですが、お金儲けを検討している人は気にしてください。

 まず、本業は絶対無理です*2。副業としても、割には合わないというか他に良い方法がある可能性が高いです。あくまで趣味をやると多少お金がもらえるという認識で取り組んでください。

 で、独自ドメインで運営すると広告を貼って収益を生めます。私ははてなブログでブログを作ってしまいましたが、あとあとのことを考えるとwordpressかなにかで作った方がメリットがたくさんあることでしょう。

 逆にはてなとかのサブドメイン(無料で作れるブログ)でやっている限り、広告を貼ってお金を稼ぐのはかなり難しいし(各ASPが独自ドメインでないと登録しづらい仕様なので)、qiitaで投稿するなら最初から諦めることになります。

 ただし、あまりにアクセスが少ないと収益を得ようと思っても旨味が少なすぎて無意味というか無理なので(ドメイン代+サーバ代で赤字とか)、ある程度は考える必要があります。

 平均して1記事1日あたり10PVくらい稼げていれば、それなりに意味のある金額が生まれてくるかもしれません。200記事書けば、googleアドセンスでやるとして、毎月1万円くらい振り込まれてくることでしょう(ちなみに、googleアドセンスでは月間の儲けが8000円未満だと支払いが翌月に繰り越されます。翌月分と合わせても8000円未満なら合わせて翌々月に繰り越されます。だから、毎月支払いが生じるくらいを最低ラインとして考えないと、心が折れると思います)。

 広告についてはこちらも御覧ください。

プログラミングのブログにアドセンスを貼る話 - 静かなる名辞

飽きたり心が折れたりしたら放置する

 ぜったい更新しなきゃいけないというものではないので、やる気がなくなったらブログを残したまま放置しておくといいと思います。

 放置している間にPVが10倍くらいになることもたまにありますし、気が向いたらまた書けば良いです。そういうものです。

まとめ

 なんだかとりとめのない記事になってしまいましたが、これは突き詰めて言えば一般化して語れる「技術ブログを書く意味」なんてものはないのだ、ということを表しているように思います。だから、あなたが書きたければ書けばよいし、書きたくなければ書かなくてよいでしょう。

 でも、検索とかからこの記事にたどり着いた人は書こうと思っている可能性が高いはずなので、とりあえず気楽に立ち上げてみて様子を見れば良いと思います。飽きたらやめればいいわけですから。

 日本のIT技術力に対する日本語web圏の貢献は、当然ながら大きいものがあると思っています。日本語のインターネットで言及がない技術はなかなか広まりづらいのが実態ではないでしょうか。

 なので、みなさんも頑張ってください。応援しています。

*1:逆に無駄に人と絡むのが苦痛、という人にはブログが向いています

*2:試算しても、5000記事以上書けばなんとか食えるかな? というレベルです。そんなに書ける技術力があるなら、普通に働けばいいのに